免責事項:この記事は情報提供を目的としており、特定の投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
FIRE後、資産が30%減っても、本当に淡々と取り崩せるのか。
50代が見えてきて、FIREが現実味を帯び始めた頃から、そんな不安を考えるようになりました。
この記事は、「高配当ETFこそ正義」という話ではありません。
むしろ私は、ここまでの資産形成の大半をインデックス投資で築いてきました。
でも、資産が増えていくほど、逆に「出口戦略」の怖さを意識するようになったのです。
この記事でわかること
- なぜインデックス投資の「正解」を理解しながら高配当ETFを組み合わせ始めたのか
- 50代が見えてきて変わった「お金への価値観」
- 取り崩し戦略に感じ始めたリアルな不安
- 私が高配当ETFを持つ理由と役割
- バリスタFIREで目指している生活の形
インデックス投資の「正解」は理解していました
投資歴は20年以上。
『敗者のゲーム』『ウォール街のランダム・ウォーカー』『インデックス投資は勝者のゲーム』なども何度も読み返してきました。
資産最大化だけを考えるなら、インデックス投資が最適解。
これは今でも変わりません。
実際、コロナショックや2022年の下落相場でも売らずに積み立てを継続し、むしろ買い増ししてきました。
ここまで資産形成できたのは、間違いなくインデックス投資のおかげです。
若い頃は、暴落しても「また給料が入る」「今は買い場だ」と思えていました。
でも、FIRE後は違います。
収入が止まった状態で、暴落相場に耐えられるのか。
しかも私は日本在住。4%ルールは合理的な考え方だと思っていますが、あくまでドルベースで、債券込みのシミュレーションです。
今のような円安局面では資産額は大きく見えます。でも、為替が110円近辺へ戻るだけでも、資産評価額はかなり減ります。
「もしITバブル崩壊後のような10年単位の停滞相場が来たら?」
そんなことを考えるようになりました。
リーマンショックで、一晩で数百万円が消えた
実は私は、リーマンショック時にFXで大きな失敗をしています。
当時、円ポンドのロングをレバレッジをかけて保有していました。
毎日スワップ金利が入り、「寝ているだけでお金が増える」ような感覚でした。
でも、ある日、寝る前に相場が怪しかったので追加で証拠金を入れて寝たんです。
そして朝起きたら、そのお金ごと全部消えていました。
チャートを見た瞬間、何が起きたのかわかりませんでした。
円ポンドが、見たことがない角度で急落していた。
20年前の話ですが、今でも思い出すと胃が重くなります。
この経験があるからこそ、私は「理論上は大丈夫」という言葉を、どこかで100%信じ切れません。
暴落は、資産を削るだけでなく、心をも削るものです。
取り崩しvsキャッシュフロー|50代で価値観が変わった
| 取り崩し | 配当・分配金 | |
|---|---|---|
| 資産の動き | 毎月減る | 資産を持ちながら収入化 |
| 暴落時 | 「今売るのか」という恐怖 | 配当が入る安心感 |
| 精神面 | かなり消耗する可能性 | 比較的落ち着きやすい |
| 理論的効率 | 高い | やや劣る |
理論だけで言えば、インデックス取り崩しの方が合理的です。
でも、50代が近づくにつれて、私の中では「資産最大化」より「市場から退場せずに継続できるか」の比重が大きくなっていきました。
特に独身の私は、老後に細かい売却判断を続けられるのか不安があります。
配当なら、「使う判断」だけで済みます。
でも取り崩しは、「売る判断」が必要になります。
暴落局面で、「どれをどの順番で売るのか」を、将来の自分が本当に冷静に判断できるのか。
そう考えると、「自動で入ってくるキャッシュフロー」には、数字以上の価値を感じています。
私が欲しかったのは、最大効率ではなく、暴落時でも眠れる安心感だったのかもしれません。
2026年4月の税引後配当・分配金は、約47,678円でした。
まだ移行途中ですが、「今月も自動でお金が入った」という感覚は、取り崩しとはかなり違います。
私の高配当戦略|2段構えで考えている
高配当ETFといっても、私は役割を分けています。
① 年金受給までを支える「超高配当層」
| ETF | 役割 |
|---|---|
| JEPI | 比較的安定した高配当 |
| JEPQ | 高配当+NASDAQの成長性 |
| FEPI | FANG+上昇を現金化する役割 |
特にFEPIは、「さらに資産を膨らませたい」というより、FANG+の値上がりを“今の生活へ使える現金”へ変換したいという感覚に近いです。
また、JEPQやJEPIは、株価が爆発的に成長しなくても構いません。
「ある程度株価を維持しながら、毎月分配金を出してくれる」
その安心感に価値を感じています。
なお、超高配当ETFは、将来的な減配や価格下落リスクもあります。
私は「年金受給までの橋渡し役」として、限定的な役割で考えています。
② 長期的な安心感を支える「王道高配当層」
SCHD、VYM、日本高配当などは、長期的な増配を期待して保有しています。
超高配当ETFほど利回りは高くありません。
でも、10年後・20年後に少しずつ配当が増えていくことを期待しています。
「年金+配当」で最低限の生活費を賄える状態。
それが、今の理想像です。
完全FIREではなく、バリスタFIREを目指したい
私は、完全リタイアには少し不安があります。
社会人として26年働いてきましたが、特別な手に職があるわけではありません。
もし暴落が来て、働きたくなった時、自分に何ができるのか。
そう考えると、完全FIREよりも、「軽く働きながら生きていく」方が、自分には合っている気がしています。
また、お金だけではなく、人とのつながりも残したい。
だから私は、完全リタイアではなくバリスタFIREを目指しています。
今は、週末に少し美味しいものを食べるだけでも幸せを感じます。
若い頃は、資産額を増やすことばかり考えていました。
でも最近は、「安心して長く生きられること」の方が大事だと感じています。
そして今になって、「今しかできない経験」にも価値があったのかもしれないと思うようになりました。
まとめ|投資は「理論」だけでは続けられない
- インデックス投資の合理性は今でも理解している
- でも50代が見えてきて「取り崩し」への不安が大きくなった
- 為替リスクや長期停滞相場への恐怖もある
- 高配当ETFは効率より「安心感」を買っている感覚に近い
- 超高配当+王道高配当の2段構えで運用している
- 年金+配当+軽い労働で生きる形を目指している
若い頃は、「どうやって資産を最大化するか」ばかり考えていました。
でも50代が見えてくると、「この先も安心して生きられるか」を考えるようになりました。
投資に絶対の正解はありません。
だからこそ、自分の年齢・性格・人生設計に合った投資を考えることが大切だと思っています。


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